セカンドキャリアは「やり直し」じゃない

セカンドキャリアは「やり直し」じゃない

── 40・50代から、社会とつながり続ける働き方を選んだ理由

先日、読売新聞の取材を受け、紙面に掲載していただきました。
「地方」「女性」「セカンドキャリア」という切り口での取材でしたが、改めて文字になった自分の歩みを見て、ひとつ強く感じたことがあります。

朝日新聞 2025年12月22日号 地方と女性

私は“何かを捨てて”セカンドキャリアに進んだわけじゃない。
むしろ、これまでのキャリアを整理し、培ってきたスキルと興味・関心、やってみたいこと(能動的に捉えられること)と統合した結果、今の働き方にたどり着いたと思います。


まだまだ長い「その先」を、どう生きるか

40代、50代になると、よく聞こえてくる言葉があります。

  • そろそろ落ち着きたい
  • 無理はしたくない
  • 先は長くない

でも私は、正直に言って、「まだまだこれからも長いな」と思っています。

平均寿命の話ではありません。
体力も、知見も、人とのつながりも、まだ使えるカードが多いです。

だからこそ、
シニア以降の人生を、“社会から降りる形” で迎えるのはもったいない
と感じるようになりました。

働き続けたい、というより、社会と関わり続けていたい。

この感覚が、セカンドキャリアを考える起点でした。


やりがいと楽しさは、どちらか一方じゃなくていい

セカンドキャリアというと、

  • やりがい重視で収入は二の次
  • 楽しいことを仕事にするのは難しい

そんな前提で語られることが多い気がします。

でも、私はずっと違和感がありました。

やりがいも、楽しさも、どちらも必要。
どちらかを犠牲にしないと続かない働き方は、長期戦に向いていません。

地方のウェブマーケティング支援やEC支援の仕事をしている今、
私はこの2つを同時に感じています。

  • 現場で役に立っている実感
  • チームと一緒に考える楽しさ
  • 結果が数字で返ってくる緊張感

「楽しいけど疲弊しない」
「やりがいがあるけど消耗しない」

このバランスを取れる仕事は、40・50代だからこそ設計できるものだと思います。


キャリアは「足す」より「見直す」

セカンドキャリアという言葉が、
「新しいスキルを身につけなければ」
「新しい領域で何者かになり直さなければ」
というプレッシャーを生むことがあります。

でも私がやったのは、逆でした。

まず、自分のキャリアを棚卸しする時間を取った。

  • 何をやってきたか
  • どんな現場を見てきたか
  • どんな相談を受けることが多かったか
  • 無意識に得意だったことは何か

ここを丁寧に見直すと、
「新しく何かを足さなくても、すでに持っているもの」が浮かび上がってきます。

そしてもう一つ大切なのが、
「好き」と「ニーズ」が重なる場所を探すこと。

情熱だけでは続かないし、ニーズだけでは心が擦り切れる。

この重なりを見つけられたとき、

収入は“目的”ではなく“結果”として生まれます。


行動しないと、現実は変わらない(耳が痛い話)

頭ではわかっているけれど、
一番難しいのがこれかもしれません。

行動しない限り、現実は何も変わらない。

完璧な準備が整うことは、ほぼありません。
リスクをゼロにすることもできない。

私自身も、不安がなかったわけではありません。
でも、「考え続ける安全地帯」に留まるより、
小さく動いて、現実を見ながら修正する
この方が、結果的にリスクは小さいと感じています。

セカンドキャリアに必要なのは、大胆さよりも、継続できる行動力です。


変わっていく自分を、面白がれるか

40・50代になると、
「自分はこういう人間だ」というセルフイメージが固まりがちです。

でも、セカンドキャリアに踏み出してから、何度も思いました。

「あ、人って幾つになっても、まだまだ変わるんだな」

予定調和を目指すより、変化を前提に設計する。

リスクを恐れるより、リスクをミニマムにするために頭を使う。

この感覚は、若い頃よりも今の方が楽しい。

変容する自分を楽しめるかどうか。
それが、セカンドキャリアを“消耗戦”にするか、“探究”にするかの分かれ道だと思います。


セカンドキャリアは、人生の後半戦ではない

最後に、強く伝えたいことがあります。

セカンドキャリアは、後半戦ではありません。
“次のフェーズ”です。

これまでの経験を否定せず、これからの時間を諦めず、
社会との接点を自分で選び直す。

40・50代は、
「もう遅い」年齢ではなく、「ようやく選べる」年齢だと私は思っています。

これからも、
地方の現場で、チームと一緒に悩みながら、自分自身も変わり続けながら。

そんな働き方を、模索し続けていきます。



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